内分泌とは簡単に言うとホルモンのことです。ですので内分泌内科とはホルモンの病気を診る科と言えます。
ホルモンは血液の流れに乗って全身に作用するのでホルモン異常はさまざまな症状となって身体に現れます。
よく知られているのが甲状腺ホルモンの病気です。
ホルモンが出すぎるバセドウ病では動悸、体重減少、発汗、ふるえ、眼球突出、疲労感、イライラなどの症状が出ます。
対してホルモンが低下する橋本病では寒がり、動作が遅くなる、体重増加、便秘、など全体的に不活発になります。
どちらの病気も治療により症状が良くなりますので早く気付くことが大切です。
質問2.で説明したバセドウ病では首が腫れることも多いです。橋本病でも同様に首が腫れることがあります。
それ以外に甲状腺に腫瘍ができて首が腫れることもあります。
腫瘍の有無を超音波検査でくわしく調べることができますので一度御相談ください。
甲状腺癌はまず触診と超音波検査(エコー)の所見から疑いをかけます。
それらの結果から悪性が疑われれば穿刺細胞診が必要になります。
穿刺細胞診は事前に十分な説明をさせて頂いたうえで当院にて行っております。
身体の中には血圧を上げる多くのホルモンが存在します。そのため、あるホルモンが多くなれば血圧は上がります。
代表的なのが副腎からアルドステロンというホルモンが多く出る病気です。
高血圧患者さんの10人に1人はこの病気ともいわれ、意外に多いのです。
血液検査でおおよその目途をつけることが出来ますので御相談ください。